足関節捻挫~治癒過程~についてお話しさせていただきます。


外傷発生後、どの組織が損傷されたかによってその治癒過程は異なってきます。
捻挫であれば、靭帯が損傷されます。
その靭帯の治癒過程についてお話ししていきます。


2-3日の炎症期が過ぎると、修復期に入ります。
瘢痕組織によって治癒された組織から
徐々に血管が形成され脆弱なⅢ型コラーゲンが生成されます。


過大な伸張ストレスがかかっていなければ、徐々に強いⅠ型コラーゲンに置換され
膠原線維によって約2週間で仮修復し


約3週間で抗張力が生じるとされています。


しかしまだ十分な強さを持った組織ではない為、この段階で過大なストレスをかけすぎると
病態的に再発するリスクがあります。


修復(コラーゲン量が一定量になる)にはおおむね6週間要するとされていますが靭帯が正常な強さになるにはそれ以上かかるとされています。

また靭帯に対して伸張ストレスをかけすぎない様にとお話ししましたが



靭帯が成熟(コラーゲン線維を同一方向に再配列)するには、修復中に靭帯に一定の張力をかける必要があります。

それは体重をかけて靭帯に伸張ストレスをかけることです。
この負荷量を間違うと、痛みが再発したり、筋スパズムが起きたりします。

損傷された靭帯に過大な伸張ストレスをかけないように、しかし一定量の張力をかけていく、このバランスが非常に難しいことではありますが早期に確実に復帰するにはこのバランスを見ていかなければなりません。

トレーナーは病態を理解し、選手の状態に照らし合わせながら可動域改善、筋力改善を図る必要があります。
また、治癒過程に合わせながら動作、痛み、筋スパズムを目安としてリハビリを進めていくことで早期に確実に復帰できるのでないかと思います。

次回は“足関節捻挫~可動域改善~”についてお話しさせていただきます。