“足関節捻挫~可動域改善・評価~”について



足関節捻挫の後遺症で一番多く見られるのは足関節の可動域制限です。
そしてその可動域制限を選手が自覚のないまま
プレーしていることが問題となることがあります。


特に足関節背屈制限がある中で、それを膝関節や股関節で代償し
プレーの幅を小さくしていることがあります。


そこで今回はもう一度、治療の原点に戻り可動域制限についてお話ししていきます。


足関節背屈可動域を見る上でOKCとCKCの両方の評価をする必要があります。
まずOKCでのROMの評価で大事なことからお話ししていきます。



足関節は完全背屈位では、ankle mortiseの構造上距骨の回旋が制限され
内果-舟状骨間距離は約3㎝まで接近するとされています。完全背屈位は足関節のclosed-pack positionとなるため安定し、距骨の回旋が起こらず、回旋のend-feelは骨性となります。


そのためOKCにおいては完全背屈位での距骨回旋可動域が、骨性のend-feelを感じられるまで可動域を確保できているかが重要となります。


次にCKCでのROMの評価で大事なことをお話ししていきます。


トレーナー業界では有名なテスト方法である
Functional Movement Screenにおいて、適切なDeep Squat の条件として、


・上半身が脛骨よりも前傾していないこと
・股関節が膝関節よりも下方にあること
・つま先と膝の方向が一致していること




などが挙げられています。

また膝蓋腱に痛みが出現しやすい選手と出現しにくい選手は、CKCでの足関節背屈可動域に有意差があり、CKCでの背屈可動域が約36°-38°で分けられるとの文献もあります。

そのため、
日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会が制定した
参考可動域である背屈可動域20°だけにとらわれず
CKCにおいても十分な可動域を確保できていないと
パフォーマンスの低下だけでなく、障害発生にも関わってくると考えられます。


可動域はその質と量のどちらも丁寧にみていくことで、元のパフォーマンスに戻れる土台ができると考えます。