本日は
“ハムストリングス~解剖・病態~”>

についてお話しさせていただきます。


ハムストリングスはご存知の通り

大腿二頭筋長頭(BF long)・短頭(BF short)、半腱様筋(ST)

半膜様筋(SM)の4つの筋で成り立ちます。

起始・停止の関係について、
BF longとST は近位で1つの腱となり

SMがその下に薄い腱膜となって巻き付く様に融合し

共同筋腱となり坐骨結節に付着します。

ハムストリングスは、BF shortを除き2関節筋であるため

股関節と膝関節の影響を受けるが
BF longに関しては仙結節靭帯にも起始しているため

仙腸関節の影響も受けることが考えられます。

 


また腓骨頭に停止し長腓骨筋と筋膜で繋がっているため

腓骨の動きの影響を受けることが考えられます。

STに関しては浅鵞足となり

SMは深鵞足となり脛骨内側にそれぞれ付着するため

脛骨の動きに影響を受けることが考えられます。

筋の特徴として、
BF longとSMは羽状筋であるため

筋線維長が短く筋線維数が多く
生理学的筋横断面積が大きいため

力の発揮に有利な構造となっています。


STは紡錘筋であるため、筋束が筋の長軸方向に対して平行に配列しており
筋線維数が少なく、収縮速度が速いのが特徴となります。

損傷部位について、
肉離れと一言で表していますが、損傷部位は様々です。
筋線維、筋膜、筋腱移行部と損傷する部位が異なるため

その回復過程も異なるため触診にて損傷部位を特定することが重要となります。

ハムストリングスは多関節を跨ぐ筋である為
身体の様々な影響を受けやすいためその評価も多岐にわたります。

また各筋の解剖学的特徴を理解することで

トレーニングの内容も異なることがあります。

 


そして、損傷部位によって復帰の過程も異なるため

まずは病態をしっかり評価することで適切なリハビリが進められると考えられます。