ハムストリングス肉離れの危険因子(内的因子)として以下のことが挙げられています。

 

①筋力低下・筋力のアンバランス

ⅰ)不適正な筋力比:大腿四頭筋に対するハムストリングスの筋力の割合が10:6であることが理想とされています。ハムストリングスの筋力が弱い事により受傷しやすくなると言われています

 

ⅱ)遠心性収縮筋力低下:遠心性収縮は求心性収縮の約1.5倍の負荷がかかるとされているため、求心性収縮だけでなく遠心性収縮のトレーニングも必要となります。

 

ⅲ)股関節・膝関節周囲筋の運動連鎖の破綻:肉離れ受傷後、単純な筋力の強化だけでなくコーディネーショントレーニングを行うことでその再発率が低下するとも言われています。

 

ⅳ)神経筋協調性の低下

神経筋反応が低下している事で、遠心性収縮時における筋収縮の反応速度が低下し十分な収縮が起こせず肉離れのリスクが高くなります。

 

 

②ウォーミングアップ不足

筋温が上がる事で神経筋反応が高まるとされており、筋温上昇が不十分である事で神経筋協調性が高まらないまま、急激な収縮を起こす事で肉離れのリスクが高くなると考えられます。

 

 

③疲労の蓄積

疲労の蓄積により、神経筋反応が低下し筋のリアクションが低下するため上述の理由でリスクが高まります。

 

 

④柔軟性の低下

肉離れの受傷機転として、Stretch injury型とHigh-energy explosive eccentric型があり、柔軟性が低下している事でオーバーストレッチとなる場面においてStretch injury型で受傷するリスクが高まります。

 

 

⑤肉離れの既往歴を有する

筋内に瘢痕組織を有することで部分的な柔軟性の低下を生じ、同部位での再発が起こりやすくなるとされています。また収縮時においても筋収縮の伝達が不十分となり筋出力の低下を起こす事もあるため、瘢痕組織を有する事で再発のリスクが高まるとされています。

 

 

肉離れの危険因子についてお話しさせていただきました。

上記のことを理解することで肉離れの発生のリスクを軽減でき、再発のリスクを減らす事ができると思います。

 

肉離れは全身からのハムストリングスへの影響と、ハムストリングスの筋自体の評価どちらも重要になると考えます。