今回は、

“肩関節投球障害に対する介入のポイント②~肩甲骨の評価と推察・検証~”

についてお話させて頂きます。

 

前回は、問診と動作分析からメカニカルストレスの予測と再現、挙上動作と側方挙上から肩甲骨のスクリーニング方法をお伝えしました。

 

動作分析とメカニカルストレスに関しては、詳しく述べていませんが専門書を参考にしてください。

 

今回は、投球動作を意識して、肩甲骨に対する評価と推察を書いていきます。

 

投球動作と言っても、肩関節ですから大切なのは求心位保持になります。

肩甲上腕関節を作るときはそこを一番に意識します。

 

まず、肩甲上腕関節のアライメント評価と可動性の評価から。

 

肩甲上腕関節アライメント評価は肩甲骨と骨頭に分けて行います。

 

肩甲骨静的アライメント評価から可動性評価:肩甲骨の静的な評価を行うことで、周囲筋の機能とstiffの部位を予測できます。スクリーニングで動きを確認していますので、その情報とメカニカルストレスをリンクさせます。

 

肩甲骨可動性評価ですが、以前もお話したように、上角と下角を分けて評価します。他動的に動かし、上角と下角の移動量を分けて評価することで可動域とstiff位がわかります。この情報も、スクリーニングで得た情報と、静的アライメント評価で得た情報をリンクさせます。ここまでは、通常の肩関節疾患と同じ流れです。

 

<例>

肩甲骨静的アライメント:肩甲骨下方回旋・前傾位

挙上動作スクリーニング:肩甲骨上方回旋・後傾の不足

他動肩甲骨可動性評価:下角の外側移動量減少

 

この3つで考えた場合、広背筋と前鋸筋の滑走不全と前鋸筋機能不が疑えます。

 

仮に、挙上動作で痛みがある場合や投球動作の加速期で痛みが生じている場合、上記の評価を基に考えると、広背筋・前鋸筋間の滑走不全が前鋸筋機能不全を引き起こし、静的評価では下方回旋・前傾位を呈し、挙上動作では下角の外側移動量の低下が問題で上方回旋の不足、そして滑走不全の問題で伸張性の低下らか肩甲骨後傾の制限、そのため挙上動作や投球動作時に肩甲骨の上方回旋と後傾が不足しインピンジメントを引き起こすのではないか?

 

3つの情報を基にするのであれば、このような感じで推察できます

 

そのあとは、実際に自分の推察が正しいのか検証です。問題点は、広背筋・前鋸筋の滑走不全と前鋸筋機能不全と推察したわけですから、実際に滑走不全の解消と前鋸筋EXを行い、3つを再評価します。(滑走不全の解消方法は体幹上肢のベーシックセミナーでやります)

 

どこが変わったのか、どこが変わっていないのか、その再評価を基に、推察の方向性と評価を見直します。結局は、これの繰り返しになります!そして、アプローチの方向性を明確にしていきます。

 

これは、投球障害以外の疾患でも共通した流れになります。

 

次回は、

“肩関節投球障害に対する介入のポイント③~肩甲上腕関節の評価と推察・検証~”について書いていきます。

 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。