本日は、前回に引き続き肩関節疾患特性と手関節橈屈制限の関係②”について

お話させて頂きます。

 

 

前回の復習として、肩関節疾患の特性に、肩甲骨の上方回旋不足、上腕骨上方変位があることをお伝えしました。そして、手関節橈屈制限のある場合(尺屈位の場合)、肩甲骨の上方回旋が
起こりにくいというお話をさせて頂きました。
肩関節疾患の特性として、肩甲骨の上方回旋不足は多く共通した要素でありますが、手関節からの影響も考えられ、それが肩関節機能障害に繋がる可能性があるというお話でした。

 

 

今回は、手関節尺屈・橈屈という動きが肩関節複合体に与える影響をご説明していきます

 

 

まずは、手関節尺屈から。

 

 

手関節を尺屈位にすると、当然、腕橈骨筋・長橈側手根伸筋などの橈屈筋が伸張されます。
腕橈骨筋の付着は肘関節をまたぎ上腕外側ですので伸張されることにより肘関節は屈曲
しやすくなります。
肘関節が屈曲位にあると肘屈曲筋の筋ベクトルにより上腕骨の上方変位が促されてしまいます。そのため肩甲上腕関節の動きが疎外されやすい環境が形成されます。
 

また、手関節尺屈は肩関節伸展と肩甲骨前傾を促します。立位でやってみるとわかりやすい

と思います。)そのため、挙上動作における肩甲骨の上方回旋と後傾を阻害しやすくなります。

 

 
ここまでの話で、肩関節疾患の特性である上腕骨上方変位と肩甲骨上方回旋不足が出てきま
した。手関節尺屈位は、肩関節の動きを阻害する要因であることがわかるかと思います。
肩関節疾患の方を診てみますと、多くは尺屈位であり、橈屈制限があります。尺屈位でも
いいですが、橈屈制限のある尺屈位はいかん!と思います。

 

 

次回は、手関節橈屈の動きが肩関節複合体に与える影響についてお話していきます。

肩関節疾患の治療において、橈屈制限の改善は必要であるということがわかると思います。

 

 

本日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。