本日は“肘関節伸展・回外制限が肩関節周囲に及ぼす影響と評価方法”についてお伝えしたいと思います。

 

まず、肩関節周囲に及ぼす影響について。

 

前腕の回外制限がある場合の多くは、伸展制限も伴います。それは、制限因子がいくつか重なるからです。伸展制限があれば上腕二頭筋・上腕筋・腕橈骨筋等の柔軟性が低下していますから、上腕骨は屈筋のベクトルにより上方に変位していきます。その状態で、肩関節を挙上すると上方に詰まり感がでます。

肘関節の伸展制限が、肩関節周囲の動きを変化させてしまうということですね。

 
続いて回外制限ですが、まず大抵は回内位のアライメントを呈していますので、上腕骨も旋位になりやすくなります。運動の連鎖でも、筋の柔軟性低下でも内旋方向に引っ張られますね。そうなると、肩関節前方組織に硬さを形成したり、肩関節の外旋が出にくくなてしまいますので、インピンジメントなどの問題が生じやすくなります。

 

では、評価方法ですが簡単に伸展と回外の出方と抵抗感で評価します。

 

伸展と回外の両方とも上腕骨を若干内旋位に固定し、外旋を制動します。そうすることで肩関節外旋での代償を防ぎます。そのまま肘が伸びるかどうか、回外出来るかどうか、どのタイミングで外反が起こるか、肩の外旋が入るか、つまり動き方をみていきます。肘関節の骨形態を考慮しても、伸展+回外を出していくときに上腕骨の外旋や、最終域での急な若干の外反などは、起きないのが理想だと思います。
多くの人に、角度では現れない伸展制限があります。
 

回外時の抵抗感は、肘関節、前腕、手関節・手根骨のどこに感じるのかに注目します。手根骨に変位があっても前腕を回内優位にしてしまいますので、手根骨への注意も大切だと思います。

 

本日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。