今回は“上腕骨上方変位・前方変位の評価”についてお話させて頂きます。

 

肩関節疾患特性として、上腕骨の上方変位や前方変位は多いと感じています。

肩甲上腕関節での関節運動を獲得する為にも、この変位に対する改善は必要だと思います。

 

この変位に対する評価で、私が行っているものは以下のものです。

 

肩峰下スペース

Load and Shift test

肩甲骨外転に伴う上腕骨の外転

患側上側臥位での肩甲骨下方回旋

烏口突起と骨頭の高低差

 

①個人差はありますが、通常は0.5横指程度のスペースがあると思います。

上腕骨上方変位を伴うとそのスペースに差がみられてくる印象がありますので評価します。

 

②Load and Shift testは、肩甲骨を固定し上腕骨の可動性を評価するものですが

上方変位や前方変位を伴うことにより可動性が制限されてしまいますので評価します。

 

上方変位を形成している組織は、肩関節の上方組織である場合が多いと思います。

そのため上方組織に硬さが存在すると内転制限が生じ、肩甲骨を他動的に外転させると

上腕骨も外転してきますので上方組織の評価としてみます。

 

④これも上記と同じ理由になります。内転制限がある状態で患側上側臥位をとり、

上肢を体側につけると、肩甲骨が下方回旋しやすくなりますので上方組織の評価とします。

 

⑤烏口突起と骨頭の頂点に指を置き、頭側から左右差を観察します。

この左右差で前方変位の評価としてみます。

 

次回は、“上腕骨上方変位・前方変位の改善方法”について

お話させて頂きたいと思います。

 

本日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。