今回は、“肩関節挙上時の大結節の軌跡”と“上腕骨内外側上顆を用いた骨頭の向きと大結節位置の把握”

についてお話させて頂きます。

 

 

大結節と烏口肩峰アーチの通過経路として、肩関節前方挙上では内旋域の前方路(anterior path)、

肩甲骨面挙上では中間路(neutral path)、側方挙上では外旋域の後外側路(posterolateral path)を

通過するとされています。また、3つの経路は最終域になると一致するといわれています。

 

 

肩関節可動域においてGHの適合性を保つには、3つの経路で大結節が烏口肩峰アーチ下に入り最終域

まで可動出来ることが求められます。

 

 

しかし、大結節は80°~120°で烏口肩峰アーチ直下、120°以上では烏口肩峰アーチよりも内側に位置する

とされます。

 

 

ですので、大結節の入り方、動き方などは確認できますが、それ以上は大結節を触診することは難しい

と思われます。

 

 

そこで参考にするのは、上腕骨内外側上顆です。

 

上腕骨の形状から、骨頭の向きは、上腕骨内外側上顆を結んだ線から20°~30°後下方に向いていると

されます。大結節は、骨頭のおおよそ対角に位置します。

 

このことから、おおよそ大結節の位置を把握できるかと思われます。また、骨頭の向きも把握できます

ので、どの位置で動きが出ていないか、組織の伸張性が足りないか等の把握も可能と思われます。

 

【まとめ】

 

・大結節と烏口肩峰アーチの通過経路として前方路、中間路、後外側路の3つがあり最終的には一致

する。

・上腕骨の形状から、骨頭の向きは、上腕骨内外側上顆を結んだ線から20°~30°後下方に向いている。

大結節は、骨頭のおおよそ対角に位置する。

 

・おおよその位置を把握するとともに、動きの出ない方向や伸張性低下の疑いがある組織を予測する

ことができる。

 

本日も、最後までお付き合い頂きありがとうございました。