今回は“きちんと軸足で立つ条件”について、

いくつか解説していきたいと思います。

 

 

まずは、脛骨荷重と後足部中間位の確保について。

 

 

これは、もともと人体は関節面から考えても脛骨で荷重する構造になっていますし

腓骨は体重の約1/6しか荷重されません。力みのない効率の良い立ち方を考えると

脛骨荷重が必要となります。これにより“骨で立つ”ことが可能になると思われます。

 

 

この条件をクリアするには、やはり後足部アライメントが大切です。

後足部が内がえしであれば、外側荷重になり下腿は外旋位になりやすく腓骨荷重になります。

逆に後足部が外がえしであれば荷重は内側へかかりやすくなります。

 

 

しかし、不安定性を代償して外側で荷重し結果的に腓骨荷重になることが多いです。

遠位脛腓関節の離解や外側・内側靭帯損傷による不安定性などが存在すると

股関節や体幹のコントロールなしで後足部を中間位に保持することは難しいと思いますが

局所でやらなければいけないことは可動域を確保することだと思います。

 

 

可動域を確保することで、後足部中間位を保持できる環境を作ることが大切だと感じています。可動範囲は内がえしと外がえしは2対1と言われていますが、大半は制限があります。脛骨を長軸方向に立たせる為にも、基本的ではありますが、重要なことだと感じています。

 

 

後足部を中間位に保持できる環境を整え“後足部が安定し距骨の上に脛骨が立つ”。この状態を作ることが大切だと思います。

 

 

また、これをクリアするには、足関節を背屈させたときに、脛腓間に距骨がしっかり嵌らないといけません。距骨の前方変位や内旋、腓骨アライメントの変位などにより背屈時の距骨内側関節面と外側関節面での動きに優位性が生じます。

 

 

多く存在するのが、距骨外側関節面での動きが大きく腓骨を後方に押し出し

内側関節面での嵌りが悪いパターンです。これにより、脛骨の相対的な傾斜が起こり

腓骨荷重が促されやすくなります。

 

 

このことから、脛腓間に距骨がしっかり嵌り、骨構造での安定性を確保することは大切になります。

 

 

次に、下腿内旋可動域の確保について。

 

 

下腿の外旋により当然後足部は内がえしを伴いやすく腓骨荷重になり

また、遠位脛腓関節を離解させる動きでもありますので

足関節で考えても安定するとは考えにくいです。

 

 

股関節で考えてみても、下腿を外旋に引っ張るTFLや外側ハムなどの

滑走不全により出力低下が起こり、股関節外側支持が効きにくくなります。

そのため、下腿の内旋可動域の確保は必要となります。

 

 

後足部が中間位に保持でき、下腿の内旋可動域が確保され、脛骨荷重が出来る。

これにより、荷重時において腸腰筋・内転筋の活動を促し下肢をスパイラルに使うような立ち方が

可能になってくると思います。