こんにちは!

さて今回は、育成年代スポーツ選手にとってはその選手生命も脅かす可能性のある、前十字靭帯(以下ACL)術後のリハビリについて発信していきたいと思います。

ACL術後のリハビリは、非常に長期であり、場合によっては1年棒にふってしまう、大きな傷害です。
私が勤めている病院でも育成年代選手の受傷後および術後のリハビリを行うことは少なくありません。
リハビリとして靭帯の成熟度合いを医師と共有しながら、漸増的に負荷をかけてすすめていくことが殆どだと思います。

その中で、膝筋力、膝屈伸可動域は経過とともに増していくのに対し、『怖くて走れない』と訴えてくる患者様を経験することがあると思います。
こういった患者様の走りを見ると、重心の上下動の大きさだけに目が行きがちでが、ミッドスタンス〜ターミナルスタンスにかけて、下腿を外旋させているケースが多く、いわゆるしっかりと蹴れていない状態となっています。
この場合しっかりと確認しておきたいポイントとして、下腿内旋可動域があります。
走る上では重要なポイントになるのですが、学校の授業や理学療法評価の文献をみても馴染みのない可動域であり、私も臨床に出てから下腿の内旋はミッドスタンスからターミナルスタンスにかけてその可動が求められることを知りました。
とくにACL術後の患者様の多くは、toe out gaitを術後早期に経験し、それが改善しないまま期間が過ぎ、学習していくケースも多いかと思います。

そうなってしまう要因の多くは、内側ハムストリングスの腱を採取していることによる、内側ハムストリングスの機能(滑走)不全であったり、外側ハムストリングスの過剰収縮であったりします。

この可動性を確保し、最終的にハムストリングが相対的に内旋するようになると、走りが変わっていくことを経験しました。
とくに『怖くて走れない、蹴れない』という患者様の多くはこういった現象が起こっている可能性があるため、治療に関してその動きを評価することは非常に重要と思われます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。