これまで、腰椎の安定化には、腹横筋の関与が大きく、腹横筋の機能は走行線維によって違ってくるとういことをお伝えし胸腰筋膜を介した収縮により、腰椎の前額面、矢状面上の安定化に作用しているということをお伝えしてきました。

 
 

今回は、腹横筋の筋出力についてお伝えしていきます。

 

まずは、腹横筋に収縮が入るか確認し、対象者にもその収縮がわかるかどうかや、力の入りやすさなどを感じてもらいます。

ASIS23cm内側に指を当て、12cm深部の腹横筋下部の緊張を触知します。

ストローを口にくわえるように口をすぼめ、強い呼気をしてもらいもう吐けないというところで、上記の触知している部分に緊張を感じることが出来れば腹横筋のより単独収縮に近い活動が観察されます。

なかには、緊張感が弱かったり、力の入り具合がよくわからないということもあります。そこで、筋間をリリースすることで、緊張感を強めたり本人の自覚を高められるように実施しています。

 

腹直筋・腹横筋間リリース

腹横筋がコルセットのように体幹を取り囲むように付着し、その上から、胸骨と恥骨までを結ぶように腹直筋が付着します。この間で滑走不全があると、腹直筋の収縮が強く、腹横筋の収縮が入らないということがあります。また、腹直筋の上から、外腹斜筋腱膜もかぶっているため、そこのリリースにもなります。

まず、腹直筋の収縮を確認し、筋の縁を触知し、縁から指を筋間に入れ、リリースしていきます。上部では、呼吸に関与するため、緩んで呼吸に支障が出ないように、下部では、腰椎の安定化のために、しっかりと収縮が入らなければいけなりません。

 

 

腰背リリース

腹横筋を含む、腹筋群の緊張が、胸腰筋膜や腰方形筋を介して、脊柱起立筋に伝達される場合もあります。腹筋に力を入れているずなのに、腰の緊張がとれないというような状態がしばしば確認されます。

この部位のリリースも、起立筋の縁を触知し、その間をリリースしていきます。第12肋骨レベルから腸骨稜付近へかけてリリースしていきます。

効果判定としては、腹横筋の緊張感や、その時の腰部の緊張感、前屈時の腰部の抵抗感、可動性などを確認しています。

腹横筋や内腹斜筋は起立筋の深部で、腰方形筋や起立筋の深部と胸腰筋膜を介して横突起に付着するため、腹筋群の後方部と、腰方形筋、起立筋とが滑走不全を生じる状態にあると考えられます

 

 

このような、筋出力の改善を図ることも、エクササイズを行う前に重要なことだと考えており、エクササイズの効果も向上してくると感じています。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。