みなさんこんにちは。前回は胸郭の構造についてお話しましたので、

胸郭の運動についてお話したいと思います。

 

胸郭は内臓の保護という役割と同時に、呼吸にも大きく関わっています。

肋骨は胸骨と胸椎との肋骨頭関節、肋横突関節と結合し、それぞれの関節の中心を

通る軸の回りを回旋し運動が生じます。

 

上部の肋骨に対する軸は前額面と平行にあり、肋骨を挙上すると胸郭の前後径が

増加します。上部肋骨の動きは胸椎の横突肋骨窩と肋骨頸にある肋骨結節の二つ

関節面で作られ、肋骨結節の中心を軸として回転します。

 

下部の肋骨においては、肋骨に対する軸が矢状面と平行であり、肋骨が挙上すると

胸郭の横径が増加します。下部肋骨の動きは胸椎横突肋骨窩の関節面が平たいため、回転する代わりに上下に滑り、運動が生じます。

 

胸骨・上部肋骨の動きから、ポンプハンドル、下部肋骨の運動からバケツハンドル

運動と呼ばれていますね。このような運動は吸気時に生じます。

高齢者の息切れ、持久力の問題にも胸郭の柔軟性の低下や、呼吸筋力の低下など

関わってくると考えられるため、しっかり評価していく必要があります。

 
また、胸郭は姿勢とも重要な接点、
特に胸腰椎との関連は重要です。
脊椎伸展とともに胸郭は拡張し、屈曲とともに閉じるような連鎖生じます。
そのため、良姿勢を保つためには胸郭拡張の可動性、
特に下位胸郭の拡張が必要です。
しかし、習慣的な円背姿勢や腹筋群の過緊張、胸郭拡張筋力の低下によって可動性
が低下しやすいように考えています。生活様式から姿勢を習慣的に取りやすくなり、胸郭拡張筋は意識しづらく、筋が働きにくくなっているからだと考えています。

このような可動性の制限が影響を与えているものに多いのが腰痛にあると、臨床

から感じています。一般の方から高齢者、スポーツ選手に至るまで、腰痛はよく

訴えられると思います。腰痛にも様々あると思いますが、特に屈曲・伸展型の腰痛

に大きく関与していると考えます。

 

 

次回は胸郭の可動性の制限が与える腰痛についてお話をしていきたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。