みなさんこんにちは。

今回は、筋肉が姿勢に与える影響について整理していきたいと思います。

腰痛の患者さんを対応するうえで、よく目をつけるポイントとして姿勢を評価することが多いのではないでしょうか。

私もいつも注目するのは骨盤の前後傾を確認します。骨盤の前後傾により、腰椎も連鎖的に動き、ストレスを受けると考えているからです。

 

骨盤前傾により腰椎前弯が増強し、伸展型腰痛の原因になってきます。

これから、前傾を助長する筋肉を整理していきたいと思います。前傾させる筋肉は骨盤前面に付着する筋肉となります。

 
 

腸腰筋

腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋が合わさります。

腸骨窩、T12からL5椎体並びに椎間板、全ての腰椎肋骨突起から起始し、大腿骨小転子に付着します。

骨盤前傾の作用を持ち、腸腰筋に拘縮が生じると、腰椎前弯増強助長します。

腸腰筋拘縮の評価としてThomas testが一般的です。

治療ポイントとしては、上前腸骨棘から約2横指ほどのところに深く指を入れ、股関節の内外旋を行いながらリリースします。

 

 

大腿直筋

大腿四頭筋の中で、唯一骨盤に起始を持つ筋肉です。

下前腸骨棘、寛骨臼上縁および前方関節包から起始し、膝蓋腱となり脛骨粗面に付着します。

股関節の屈曲作用も持つことから、大腿骨が固定されると相対的に骨盤が前傾します。

大腿直筋拘縮の評価として、Ely’s testが一般的で、腹臥位にて骨盤を最大後傾させ膝関節屈曲角度を測ることで、数値化できます。

治療ポイントとしては、大腿直筋と大腿筋膜張筋の筋間に指を入れ大転子あたりまで侵入し、正中方向に指を動かし大腿直筋をリリースします。

 

 

大腿筋膜張筋

主に股関節の前額面上での安定性に関与している筋肉です。

上前腸骨棘から起始し、腸脛靭帯を介して脛骨外側のGerdy節に付着します。

股関節屈曲、外転、内旋に作用し、歩行の立脚期の安定性に関与ています。

大腿筋膜張筋拘縮の評価としてOber testが一般的です。側臥位での評価を行いますが、下方の股関節を最大屈曲位に保持して行うと陽性となりやすくなります。

治療ポイントとしては、上前腸骨棘から大腿筋膜張筋の前縁を確認し、前縁から大腿直筋との間から筋間を裂くように指を入れリリーします。拘縮がある場合、筋の走行が前方へ移動しているので、大転子に近づけるようイメージしながらリリースします。また、腸脛靭帯を介しているため、外側広筋の拘縮も生じることが多くみられます。

 

 

縫工筋

主にKnee inの姿勢になったときに制動する筋肉です。縫工筋、半腱様筋、薄筋と共に鵞足を形成します。

上前腸骨棘から大腿筋膜張筋と反対、前内側に走行し、脛骨粗面に鵞足として付着します。

過度なKnee inが強要される動作では下腿の外旋強制力に拮抗しようと働きます。

上前腸骨棘に起始を持つことから、大腿骨が固定されると骨盤を前するように作用します。

拘縮の評価として、側臥位になり、上方脚の股関節を伸展、内転し最後に膝関節を伸展することで縫工筋が伸長されることにより評価できます。

治療ポイントとしては、長内転筋の上を内下方に向けて走行するため、癒着が起こりやすく、長内転筋との間をリリースしていきます

 

 

以上のような筋肉が骨盤前傾、腰椎前弯を助長し、腰部へのストレスになり腰痛に関わってくると考えています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。