皆さんこんにちは。

今日は、頭・頸部の運動学についてお話ししようと思います。

 

前回、基本的な頸椎の構造についてのお話をしました。

頭頸部は可動性に最も富む領域で、視覚や聴覚、嗅覚、身体平衡感覚を司る頭部を正確に位置させておく役割があります。

 
 まずは、屈伸の運動です。環椎後頭関節では、凸面を呈した後頭顆が環椎の凹面の上関節面に乗るように構成されています。伸展では後方へ、屈曲では前方に転がり、後頭顆は転がると同時にその反対方向へ滑るように動きます。
 その環椎の下には、支えている軸椎があるが、環椎前弓と歯突起が接触することから、わずかな運動しか生じません。

 環軸関節の下はc2−c7の頸部関節となる。この部分の関節は、椎間関節の傾斜した関節面上を動く運動にて生じます。伸展時、上位椎体の下関節面が下位椎体の上関節面に対して下後方に滑る。屈曲時には逆の滑り運動にて遂行されます。

 
 次に、回旋運動です。頭頸部の軸回旋は、視覚・聴覚と密接に関係する重要な機能です。頭頸部の全可動範囲は6575°といわれていますが、頭頸部回旋可動域の約半分は環軸関節に生じ、それ以外はc2−7で行われるとされています。
それは、後頭顆が環椎の上関節窩にしっかりはまっていることから制約されています。その、環軸関節では、軸椎の構造上、垂直方向の歯突起を持ち、上関節面がほぼ水平になっていることから、大きな回旋の可動性を得ることが出来ます。
そして、それ以外の可動性は、c2-7が担っています。頸部関節は水平面と前額面の間で約45°の角度をなしており、回旋方向と同側の下関節面が後方やや下方へ、対側の下関節面が前方やや上方へと滑ることから運動が生じます。C2-7関節の回旋範囲は、環軸関節の回旋範囲とほぼ等しいとされています。
 
 そして、側屈運動です。左右3540°の側屈運動が可能であるが、側屈のほとんどがc2-7領域で行われます。環椎後頭関節でも約5°の側屈が生じます。

環椎後頭関節では、凹凸の法則に基づき、後頭顆が回転とは逆の方向にわずかに滑ることにより生じます。C2-7関節では、側屈側の下関節面が下方かつやや後方へと滑り、反対側の下関節面は上方かつやや前方へと滑ることで側屈が生じます。

 

 また、c2-7関節面が約45°傾いていることは、上位頸椎は常に下位頸椎関節面の運動に従うため、側屈、回旋の両運動が生じます。

 

 以上のことから、頭・頸部の関節運動が生じています。

どのスポーツでもそうですが、頭・頸部の動きによって、次の動きや、視線などを定めていると思います。
 スノーボードでもとても重要で、特に重心の移動で、ターンを操作します。重心を支持基底面の中に落としておかなければ、大きくバランスを崩します。
身体を大きく傾けてターンしていますが、実は、
頭・頸部の側屈・回旋にて重心を支持基底面に戻すように働き
バランスを取っています。

この動きが生じていない選手は、よく転倒すると感じます。実際に私がそうでした。

 
 そのため、頭・頸部の運動を阻害しないように、
頸部筋、肩関節周囲の筋肉の柔軟性を獲得しておくことや、普段からの姿勢の変化に気づけることが、頭・頸部の運動を円滑にしておくために必要ではないかと考えています
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。