皆さんこんにちは。

前回まで、筋肉が姿勢に与える影響についてお話しし、腰痛を誘発するということをお伝えさせていただきました。

姿勢変化が生じると、脊椎の動きにも変化が生じてきます。

脊椎の中には、体重の分散、衝撃吸収の役割を担う椎間板、脊椎の運動ルートを担う椎間関節が有名かと思います。

 
 

今回は椎間板の特徴についていまとめてみたいと思います。

椎間板は中央の髓核を線維輪が取り囲んだ構造をしています。

この大部分はプロテオグリカン、コラーゲン、水で構成されており、水分が約90%を占めています。

線維輪は何層にも重なってできており、周辺は前縦靭帯や後縦靭帯と結合しています。線維輪の外層には椎間板の唯一の感覚神経が存在します。

 
 

椎間板は、脊椎の重要なスタビライザーであり、その安定機能は線維輪の構造が役目を果たしています。

線維輪繊維の方向は椎間板の垂直線から約65°であり、隣接する層の線維は反対方向に走行し、何層にもなり層構造を成しています

脊椎は前額面、矢状面、水平面での運動を生じますが、牽引、圧迫、解離、滑り、剪断などの力が加わります。線維輪の走行が層ごとに交互パターンであることで、このような力が加わっても、椎体間の安定性が保たれているのです。

 
 

椎間板は、体重や筋収縮によって生じる圧縮応力を保護する衝撃吸収装置で、椎体間を保護していますが、水分含有量が少なくなると、変性が生じ、椎間板高が減少し、荷重伝達機能が変化し、運動の中心軸の変化が生じてきます。この変化が後方の椎間関節に負荷を生じさせるということを生じさせます。

 
 

椎間板内圧は前屈位で上昇するということが、常々言われています。

内圧が上昇し、椎間板の変形が生じ、圧力が少なくなると、パンクしたタイヤのように横に膨らみ、椎間板が支配されている神経が損傷をうけ、椎間板自体の疼痛が誘発されたり、椎間板に隣接する靭帯の伸張ストレスが持続的に加わることにより、伸張刺激が反射的に筋肉に伝達されることにより、筋のスパズムを生じたり、椎間板の脱出が椎間孔を狭小化し神経絞扼を生じることも考えられ、疼痛を引き起こす要因となってきます。

 
 

このようなことからも、適切な運動療法に加え、患者指導が非常に重要になってくると考えています。患者や選手と常に現状を共有するということは、治療を行う上で非常に重要な要素であると感じています。

 
 

次回は椎間関節についてお話したいと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。