今回は、脊椎椎間関節についてお話ししたいと思います。

椎間関節は、脊柱の中でも基本的な運動の中心になります。

椎間関節に問題が生じると前回お伝えした椎間板にも負担がかかり、逆に椎間板の変性により

椎間関節に問題が生じるというような相互的な影響をもたらします。

 

 

椎間関節は滑膜関節に分類されています。各椎骨の上関節突起、下関節突起が重なり合って

関節を構成しています。

この関節突起は、頸部、胸部、腰部と関節面の角度の違いから、意とする運動方向が誘導

されています。

 

 

椎間関節にも関節包があり、感覚神経に富み、血管も発達しているとされています。

関節内には、膝関節に代表されるような、半月板という関節内のひだがあり、疼痛感度が高い

線維脂肪性の組織とされています。

さらに、関節包の内側には滑膜に覆われており、脂肪組織や滑膜が関節内で挟まれることに

より疼痛が生じます。

 

 

関節の神経支配は、脊髄神経の後内側枝で支配されていますが、この神経は多裂筋も支配して

います。そのため、例えば、関節のインピンジメントなどによる神経の損傷などにより、椎間

関節の機能障害が生じ、多裂筋に何らかの影響を及ぼすことがあるということなどが考えら

ます。

また、神経支配分布として、椎間関節と同レベルの神経、および一つ上の神経に支配されて

いるため、椎間孔を出た神経は同レベルの椎間関節と一つ下の椎間関節を支配していること

になります。仮に、神経症状のようなものを疑った場合、どの神経が傷害されたが予測する

ことができるかと考えます。

 

 

以上のような基本的な構造をイメージしながら治療に取り組むことが大切だと感じています。

単に前弯が過剰だから腰痛になったという考えよりも、少なくともその前弯部位ではどのような現象が起きているのか考えながら行うと、仮説の選択肢も増えてくると思います。

ですので、基本的な解剖、運動学は常にイメージしながら臨床に取り組んでいかなければ

思っています。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。