みなさんこんにちは。

前回は、脊柱起立筋、腹斜筋群などの過剰な働きにより、スパズムを引き起こし、脊柱を

適切な位置に保持出来なくなることから、腰痛のリスクとなったり、パフォーマンスに影響

を及ぼしてくるいうことをお話しました。

 

今回は、脊柱起立筋を始め、動作に先立ち、安定性などを提供するインナーユニットについて

お話しようと思います。

 

インナーユニットとは、腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋により構成される体幹部分という

ふうに解釈しています。

 
腹横筋は、広い面積を持つ筋で、腹直筋、腹斜筋の深層に位置しています。上部、中部、下部
で走行が異なり、上部は両上前腸骨棘を結んだ線と水平に近く、中部、下部と傾きが大きく
なってきます。
腹横筋の筋線維タイプとしてタイプⅠ線維が56%と多く存在しているとされており、腹腔内圧
の上昇や姿勢調節に関与してきます。
筋機能として、骨盤帯や脊柱の安定性に寄与し、骨盤帯の安定化作用は腹横筋が左右の腸骨に
付着していることから、収縮により左右の腸骨を引き寄せるように作用します。このとき仙腸
関節背側には離開する力が発生するが、背側には靭帯が存在することから、仙腸関節圧迫力が
生じ、安定性が増すと考えています。
また、腹横筋の脊柱に帯する安定化作用として、腹横筋の起始である胸腰筋膜の存在が重要です。
胸腰筋膜は前方、中間、後方3つで構成されています。
中間部は横突起に付着をもっていることから、前額面への安定性寄与し、後方部は棘突起
付着を持っており、腹横筋の収縮により後方部が側方へ引かれることで棘突起間が近づくよう
に力が生じ、矢状面上の安定化に寄与していると考えられます。
 
すでに述べたように、腹横筋は上部、中部、下部と3方向の線維があり、それぞれに作用する
働きが違ってきます。
中部、下部線維は、体幹を安定化させる作用が重要になってきますが、上部線維は、肋骨に
付着を持つため、呼吸と連動して働かなくてはいけません。ただ、力を込めて固定するという
意識だけでは足りず、体幹下部は固定し、その状態で呼吸が出来る状態を作っていかなければ
いけません。
私は、Draw-inにて腹横筋の収縮を意識させ、抗重力方向へ能動的に脊柱や下部体幹を伸張
させ、腹横筋の活動を高めていき、刺激を入れていきます。しっかり収縮を意識できるように
なったら、下部腹横筋を収縮させたまま、呼吸が出来るように練習していくように心がけて
います。
 

以上のようなことから、腹横筋の収縮により、骨盤帯にて仙腸関節を安定化させるように作用

する。脊柱に対して胸腰筋膜を介し、前額面、矢状面方向の安定化を司っているということが

考えられます。

また、筋線維の特徴にあわせたトレーニングを行い、目的にあった筋収縮を得られるように

練習していくことが大切だと考えています。

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。