みなさんこんにちは。

 

前回は、体幹の屈曲運動について特徴として、

・腰椎の椎間関節面が矢状面を向くため、屈伸運動に大きく影響する。
・回旋、側屈運動は関節面の接触により制限される。
股関節と腰椎の一定のリズムから生じる腰椎骨盤リズムにより屈曲運動が
コントロールされている。

というようなことをお話しさせていただきました。

 

 

今回は、体幹の伸展運動に注目してみたいと思います。

体幹伸展運動の際にも、腰椎椎間関節の関節面に従って動くことにより、伸展運動

が生じてきます。

元々腰部は生理的弯曲により前弯しています。過剰な前弯が伸展型の腰痛に影響を
及ぼすことは、皆さんも周知のことだと思います。

前弯は、脊柱伸筋の起立筋群の収縮、伸長された股関節屈筋と股関節包靭帯に生じる他動的張力の増加が骨盤を前方へ傾斜させることで腰椎の前弯が強くなります。

 

 

腰椎が伸展し前弯が強くなると、上下の椎間関節面の接触圧が極めて高くなり、

慢性的に前弯した姿勢を取り続けると痛みを誘発し、さらに棘間靭帯などを棘突起

間で圧迫し、腰背部痛の原因となることがあります。

また、腰椎を完全伸展させると椎間孔の直径が11%低下するとされていることから

も神経症状を引き起こす大きな要因となってきます。

 

 
体幹屈曲時同様、伸展動作にも腰椎骨盤リズムが存在します。
膝を伸ばした状態での体幹伸展の際、股関節の伸展から始まります。
この後、腰椎が伸展してきますが、股関節の伸展と腰椎の伸展の間にわずかな間が
あります。その短い時間があるため、腰椎領域に対する屈曲トルクが最大になった
時点で、大臀筋やハムストリングスのより大きな伸展トルクが発生し体幹を直立位
へと動かしていくとされています。
このリズムが崩れているときに、腰椎の伸展が最初に生じ、過剰に腰背部の筋の
緊張を高め、体幹を起こしてくる方をよく目にします。慢性的な腰背部筋のスパ
ズムや、椎間関節圧の限局した上昇により、伸展時の腰痛の発生の要因となって
くるため、動作を観察する上で、重要なポイントになってくると考えています。
 

以上のようなことから、体幹伸展時の特徴として、

・腰椎の前弯が強くなると上下の椎間関節面の接触圧が上昇、棘突起同士での棘間
靭帯などの圧迫により腰痛の原因となる
椎間孔の直径が減少し神経症状を誘発しやすくなる
体幹伸展時にも腰椎骨盤リズムが存在し、腰背部筋と臀部やハムストリングス
との協調性により円滑な伸展動作が生じている

というような特徴があります。

 
最後までお読みいただきありがとうございました。