前回はエネルギー機構を理解してトレーニングを提供することの重要性を発信

させていただきました。

 

 

復習になりますが、哺乳類の筋細胞には、ATP補充のメカニズムとして、

・ホスファゲン機構

・解糖

・酸化機構

というものが存在し、ホスファゲン機構・解糖の最初の段階は無酸素性機構であり、

酸化機構は代謝過程で酸素を必要とすることから有酸素性機構であると言えます。

 

 

それをスポーツ特性に当てはめ考慮した上で、トレーニングを提供することが重要で

あるという話でしたね。

 

 

今回はさらに、エネルギー機構や競技特性を考慮したトレーニングを提供するにあたり、

知っておいてほしいトレーニングストレスに対する反応について発信していきたい

と思います。

 

 

身体が新たなストレスや今まで以上に強いストレスを経験すると、

最初にショック段階警告段階の反応が起こります。

 

 

この段階は数日から数週間続くことがあり、この間に極度の筋肉痛や筋の硬化、

パフォーマンスの一時的な低下が起こる場合があります。

 

 

続いて起こる抵抗段階では、身体が刺激に適応し、通常の機能を取り戻していきます。

この段階で、身体はストレスに耐える能力を示すことできると言われています。

このストレスへの耐性は、選手の健康状態やトレーニングの状況により、長い期間継続

できる可能性があります。

 

 

そして継続するトレーニング刺激に対する神経学的適応と共に、筋組織ではパフォーマンス

向上に繋がる様々な生化学的、構造学的、物理的調節によって適応が生じます。

 

 

この適応の段階はスポーツしている方にはなじみのある超回復と呼ばれる言葉で世に

発信されていることと思います。

 

 

しかし、ストレスが長期にわたって継続すると疲憊段階に陥り、

警告段階と同じ症状が再び生じ、ストレスに対する適応能力が失われます。

 

 

この時期にトレーニングに変化が無かったり、トレーニングストレスが大きすぎたりすると、

マイナスの適応が起こる可能性があります。

 

 

私たちが現場で求められることの一つにこの疲憊段階を回避することが挙げられると思います。

 

 

スポーツをやった経験のある方は何となくイメージがつくと思いますが、試合直前まで練習

で疲憊するまで追い込むことはしてこなかったですよね。

 

 

それは現場にいる監督およびコーチがこのストレスに対応する反応を考慮している

と言えるのではないでしょうか。

 

 

自分を含め、正直リハビリ職種の方はこのあたりの理解が不足していると思います。

現場に出てトレーニングを提供して下さいと言われた際に、このことを監督、

コーチと共有できなければ、私たちの信頼は一気に下がることでしょう。

 

 

こういったトレーニングに対する反応を見ながら、競技特性に合ったトレーニングを

提供していくことが重要と言えます。

 

 

さらにここから、その時期に応じたトレーニングを考慮することが求められるのでが、

それは次回発信したいと思います。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。