今回は下部頚椎の可動域評価に重要な

頚部回旋と肩甲骨の連動についてお話しさせていただきます。

 

頚部を回旋すると、回旋側の肩甲骨の内転が見られます。

例えば頚部を右回旋すると、右の肩甲骨は内転します。

これは小菱形筋、大菱形筋によるものと考えます。 

小菱形筋はC6C7の棘突起に、大菱形筋はTh1Th4の棘突起に付着します。

頚部の回旋ではこの棘突起は回旋方向と逆方向へ動きます。例えば頚部右回旋では棘突起は左方向へ動きます。

この棘突起に付着する小菱形筋、大菱形筋は頚部回旋により伸長されるため、それに伴い肩甲骨は内転します。

 

 

このことから、頚部の回旋に伴い肩甲骨の内転が見られない場合は

下部頚椎、上部胸椎の可動域制限を疑います。

棘突起が反対方向へ動かなければ小菱形筋、大菱形筋を介しての肩甲骨の内転は見られません。

 

 

この頚部と肩甲骨の連動性の破綻に対しては小菱形筋と大菱形筋の筋間にアプローチすることで改善することを臨床上経験します。

小菱形筋と大菱形筋の滑走不全により、C6C7の下部頚椎とTh1Th4の上部胸椎の分節的な動きが制限されると考えます。

 

 

下部頚椎、上部胸椎がそれぞれで十分に可動することが重要です。

肩甲棘の2横指下の位置からC7Th1にかけて小菱形筋と大菱形筋の筋間がありますのでぜひ確認してみて下さい。

下部頚椎の可動域制限を上部頚椎で代償してしまうことで頭痛や眼精疲労のような症状を誘発することがあります。

頚部の可動域をしっかりとだすことが頚部疾患のさまざまな症状の改善に必要であると考えます。

 

 

 

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