今回は頸椎の可動域制限の評価についてお話していきたいと思います。

 

 

可動域の評価では頚部の側屈・並進運動・回旋の3つを主に見ていきます。 

そして可動域を評価する際には大きく上部下部に分けます。

 

 

 

まず初めに頚部の側屈を評価します。例えば右側屈に制限がみられた場合、上部もしくは下部、または両方の右側屈に制限があるのかを見ます。

 

次に頚部の並進運動を評価します。並進運動では上部頸椎と下部頸椎は逆の動きをするので例えば右並進運動では下部頸椎は右側屈、上部頸椎は左側屈となります。

  

この2つの評価により上部、下部、右、左のどこに制限があるのかを判断していきます。

しかし、可動性の大きい頚部をこの前額面だけの評価では本当の制限因子をみつけられないことを臨床上多く経験します。

 

 

 

そのため、次に水平面の動きである回旋を評価します。

 

回旋では主に上部頸椎を見ていきます。通常の可動域評価に加え、後頭下筋群の圧痛も指標にしています。

左右どちらかの後頭下筋群に圧痛がある場合、ほとんどのケースで圧痛側に上部頸椎は回旋位をとっています

 

つまり、右後頭下筋群に圧痛がある場合では上部頸椎は右回旋位となります

 

 

 

以上の側屈、並進運動、回旋の可動性を評価することで制限因子を見つけていきます

 

 

 

具体的には右側屈、右並進運動に制限がみられ、右後頭下筋に圧痛がある場合では、上部頸椎が右回旋位をとっており、正面を保持するために下部頸椎の左回旋の代償がおこります。

 

下部頸椎の左回旋はcoupling motionにより左側屈をともなうため下部頸椎では右の側屈制限が生じると考えられます。

 

そのため、この下部頸椎の右側屈制限は上部頸椎の右回旋位による結果であるため、アプローチは上部頸椎となります。

 

 

これは実際に臨床であったケースで左下部頸椎に痛みを訴えており、右の後頭下筋群へのアプローチで改善がみられました。

 

 

上部頸椎と下部頸椎は複雑に関係し合っているため、このケース以外にもいろいろなパターンによる制限を呈します。

 

 

頚部では可動域制限が大きな問題を引き起こしていることが多いため、可動域の評価がとても重要だと考えています。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。