前回は肩甲挙筋–僧帽筋上部の触診のポイントについてお話しさせていただきました

今回は肩甲挙筋へのアプローチに必要なもう1つのポイントである
肩甲挙筋–小菱形筋の触診についてお話しさせていただきます。

肩甲挙筋の触診のポイントは前回の復習になりますが、肩甲挙筋の走行をまず確認します。
肩甲挙筋は肩甲骨上角からC1〜C4に停止します。肩甲骨上角を確認し、そこから側頭骨の乳様突起と下顎の間を指標にして触診していくと筋腹がわかりやすいです。

また、肩関節の伸展に対して抵抗すると肩甲挙筋が収縮し触知しやすくなります。

次に小菱形筋の走行を確認します。
小菱形筋はC5〜C7頚椎の棘突起から肩甲骨の内側縁(肩甲棘の高さ)に走行します。
肩甲棘から2横指尾側に小菱形筋と大菱形筋の間隙があります。肩甲棘から1横指頭側が小菱形筋の上縁になります。
個人差はありますが小菱形筋は約3横指分の幅があります。

小菱形筋の上縁を触れたまま肩関節を伸展、内転、内旋させ、肩甲骨の下方回旋を誘発した状態で肩甲骨の内転運動をすると小菱形筋の収縮を感じられ、肩甲骨の挙上をすると肩甲挙筋の収縮が感じられます。
この肩甲挙筋と小菱形筋の間がアプローチポイントになります。

肩甲挙筋と小菱形筋は解剖の本では肩甲骨内側の停止部からすぐに2つに分かれて走行していきます。
しかし、実際の臨床では肩甲骨内側の停止部付近で癒着(滑走不全)を起こしているケースを多く経験します。この部分の滑走不全により頚部や肩甲骨、肩関節へ影響を及ぼします。

前回お話しさせていただいた肩甲挙筋–僧帽筋上部と今回の肩甲挙筋–小菱形筋のアプローチにより頚部や肩甲帯の動きの改善を図れます。
ぜひ確認してみてください。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。