前回は、有痛性外脛骨のアプローチについてお話しさせていただきました。牽引ストレス軽減のためには、後足部機能と外側アーチ機能に着目することが重要であることをお伝えさせていただきました。 

今回は、その外側アーチ機能を構成する腓骨筋の機能についてお話しさせていただきます。

腓骨筋は長腓骨筋と短腓骨筋があり、腓骨頭、脛骨外側顆を起始とし、両筋ともに外果後方を急カーブで走行し、長腓骨筋は内側楔状骨・第1中足骨底に、短腓骨筋は第5中足骨粗面に停止します。

急カーブで走行する解剖学的特徴が、足部アライメントの変化により、外果後方や腓骨筋腱溝に筋腱を押し付ける力となり、圧迫ストレスを生み、滑走不全や炎症を起こすことが考えられます。

腓骨筋の機能として、足関節の底屈と外反の働きをします。
荷重下では、距骨下関節の回外を減速させ、中間位に戻す働きをします。
Calf raise動作時において、この機能がとても重要となります。Calf raiseにて、長腓骨筋の収縮は後脛骨筋と作用することで足根部に対する圧縮力をもたらします。
つまり、長腓骨筋は足根骨に外転力を働かせ、後脛骨筋の収縮は転力を働かせ、第1列を固定します。これら2つの筋の同時収縮で足根骨の内外側圧迫により水平固定します。

後脛骨筋の内転力は、長腓骨筋による外転力よりも強力で、足根骨を軽度外転に導く短腓骨筋の補助が必要になります。この腓骨筋の協同活動で足根骨外転力を生み、後脛骨筋による内転力と等しくなります。

この後脛骨筋、長腓骨筋が底屈時に活動することで踵骨内・外反を制動しますが、機能低下により、互いの力を相殺できなければ、Calf raise時の荷重位置が変化することも考えられます。上記の機能は、足部横アーチ機能を形成する上でもとても重要な機能となるため、腓骨筋の筋出力を十分に出せることは、足部の安定化を図る上でも重要な要素となります。
 

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