今回は胸鎖乳突筋・鎖骨下筋と上肢のしびれの関係についてお話させていただきます。

 

 

上肢のしびれの原因はさまざまあります。

 

その中で胸郭出口症候群の内の一つに肋鎖症候群があります。

 

肋鎖症候群は、第一肋骨と鎖骨の隙間を通る動静脈と腕神経叢が圧迫をうけることで症状を生じます。

 

この隙間で圧迫をうける大きな原因は鎖骨の動きであると言われています。

 

鎖骨の運動パターンは胸鎖関節で挙上‐後方移動‐上方回旋と下制‐前方移動‐下方回旋となります。

 

この運動パターンにより仮に鎖骨の挙上が制限された場合、代償で鎖骨の後方移動が大きくなることが考えられます。

 

鎖骨の挙上を制限させる原因には胸鎖乳突筋鎖骨下筋があります

 

胸鎖乳突筋は胸骨頭と鎖骨頭の2頭で構成され、乳様突起に停止します。

 

胸鎖乳突筋の鎖骨頭は鎖骨内側1/3の領域に付着しているため胸鎖乳突筋が過剰に働くと鎖骨近位部が挙上し、鎖骨遠位部が下制ます。そのため、鎖骨の挙上を制限します。

 

鎖骨下筋は第一肋骨から鎖骨外側下面に付着します。鎖骨を前下方に引く作用があるため鎖骨の挙上を制限します。

 

また、鎖骨下筋の下を動静脈、腕神経叢が通るが、ここは線維結合がないためこの動静脈、腕神経叢の上を鎖骨下筋が滑走する必要があります。ここでの滑走不全が生じると動静脈、神経を圧迫しやすくなります。

 

そして、鎖骨の挙上の制限の代償として、鎖骨の後方移動が大きくなると鎖骨と第一肋骨の隙間がより狭くなり、動静脈、神経を圧迫しやすくなります

 

 

鎖骨の挙上の制限は肩甲帯の上方回旋、肩関節の挙上の制限にも影響します。

 

 

以上より、鎖骨の動きを改善させることが肋鎖症候群のしびれの改善に有効であると考えます。

 

胸鎖乳頭筋の構造の特徴として、胸鎖乳突筋の胸骨頭の線維の下に鎖骨頭の線維が入ってきますこの線維間がアプローチするポイントになります。

 

またこの他に鎖骨下筋の滑走性、胸鎖乳突筋-前斜角筋の筋間、胸鎖乳突筋-胸骨舌骨筋の筋間もアプローチのポイントとなります。

 

 

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