今回は肩こりに関係の深い肩甲挙筋のアプローチについてお話しさせていただきます。

 

 

肩甲挙筋はC1〜C4横突起から肩甲骨上角に付着します。

 

解剖の本で肩甲挙筋の走行を確認していただけるとわかると思いますが、この肩甲挙筋はかなり特徴的な走行をしています。

 

C1から起始する線維は停止部である上角の下の部分に向かって線的に走行します。

 

ところがC2〜C4から起始する線維は停止部の上角に向かってじれるように走行します。

 

特にC5、C6の高さを走行する部分が最もねじれが強いと言われています。

 

これをふまえると、頚部を同側へ回旋すると肩甲挙筋のねじれがなくなることが考えられます。

 

例えば右の肩甲挙筋をストレッチする場合、頚部を左へ回旋した状態での左側屈ではC1からの線維がよりストレッチされることがわかります。

 

反対に頚部を右へ回旋した状態での左側屈では肩甲挙筋のねじれがとれ、C2からC4までの線維もストレッチされます。

 

このように筋の走行を考えると同じ筋でもストレッチされる部分が異なることがわかります。

 

 

しかし、頚部の筋は頭部前方位の姿勢や長時間のデスクワークにより循環不全が生じ、筋と筋の滑走不全を起こしていることを臨床上多く経験します。

 

滑走不全が生じると筋が個別に働くことができず、機能が低下します。

 

そのため、肩甲挙筋の場合では

 

 

・肩甲挙筋—僧帽筋上部

 

・肩甲挙筋—小菱形筋

 

これらの筋間にアプローチすることで肩甲挙筋の機能を改善することができます。

 

ストレッチの前にこの筋の滑走性をしっかり出すことでさらに効果が期待できると考えます。

 

 

次回はこの筋間へのアプローチに必要な触診のポイントをお伝えしたいと思います。

 

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。