前回、前々回と、フロントランジ、サイドランジでの安定が、ダッシュや切り返しに必要な

要素であることをお話しさせて頂きました。

 

今回はさらに一歩深く踏み込み、スポーツ障害におけるランジ動作での評価についてお話し

していきます。

 

スポーツ障害といわれる代表的なものとして、シンスプリントや腸脛靱帯炎、グロインペイン、アキレス腱周囲炎、足底腱膜炎などがあり、どれも比較的に長期に繰り返される運動負荷に

よって筋肉や腱、靱帯、骨などに生じる慢性的な炎症性変化といわれています。

 

多くは、動作場面での疼痛や筋出力の低下、違和感などを呈しスポーツ動作が困難となります。

 

そのため、これまでお話ししてきたランジなどの動作場面での評価と分析が、

治療対象の判断や競技復帰する際の目安となります。

 

 

前回お話ししたグロインペイン症候群では、動作の繰り返しにより、柔軟性の低下や周囲の

筋力低下、協調性の低下が機能障害を引き起こし、症状を慢性化させると言われています。

 

それを評価するために圧痛の評価や原因となる動作の評価を行うことが必須となります。

その詳細を見ていくために「ランジ動作」を行います。

 

 

評価するポイントして、

支持脚の問題とランジ脚の問題を区別することが必要だと考えています。

支持脚側の問題としては、

 
1.ランジする前の状態の片脚支持の際に骨盤や支持脚の捻じれがあるかどうか
2.支持脚の膝関節が過剰に屈曲していないかどうか
3.ランジした際に、支持脚の股関節がしっかり伸展できているかどうか

 

 

ランジ脚側の問題としては、

 
1.ランジした脚に骨盤や体幹の捻じれ、swayがないかどうか
2.ランジした側の脚にもたれかかるように前のめりになっていないか
3.ランジ脚でKnee inもしくは、knee outしていないかどうか

 

 

これらの視診と、さらに判別していくために、それぞれに対応した可動域筋力の評価も

行っていきます。特に、骨盤と股関節の可動性と蜜な関係があり、どちらも可動性の低下を

生じることを臨床上感じています。

 

また、下腹部内転筋付着部鼠径部恥骨部などの圧痛との関連をみていくことで、

より原因を絞っていくことが必要です。

 

支持脚の問題としては、

支持脚側の骨盤の後傾、股関節の伸展・回旋制限、下腿の回旋制限といった可動域の制限や
股関節伸展・膝関節屈曲・足趾屈曲などの筋力低下が生じやすく、

胸腰筋膜−大臀筋、中臀筋−大腿筋膜張筋、大腿二頭筋−腓腹筋外側頭、大腿四頭筋−腸腰筋、多裂筋

などの硬さが生じやすいことが考えられます。

 

可動域の制限や筋の柔軟性・滑走性の低下により、身体の一部分に負担が偏ってしまい、

スポーツ障害となってしまいます。

 

そのため、まずはこれらの柔軟性、活動性の低下を改善することから始めていきます。

 

 

長くなってしまったので、次回ランジ側の問題とこれらに対応した運動療法についてお話し

ていきます。

 

今後トレーニング方法については動画にて配信予定となっています

 

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。