今回は、股関節の側方安定性の評価についてお話しさせていただきます。

 

以前のメルマガで側方への重心移動や切り返し動作の評価する方法として、サイドランジを用いて評価することをお話しさせていただきました

 

サイドランジの動作は、支持脚の片脚バランスからの遠心性のコントロールや足部や股関節、体幹、上肢の含めた様々な影響が生じます。

 

そこで、RIOSのベーシックでもお伝えしている、外側サイド中間位保持を用いてより詳細な股関節を使った側方安定性の評価を進めていくことができます。

 

簡単に中間位保持動作を説明すると、側臥位にて上方の下肢の股関節を外転位とし、外力に対して保持できるかどうかを見ていく評価のことです。

 

この時に、股関節を外転位に保持できる能力ももちろん重要ですが、それ以上に重要となるのが

『下方の股関節で土台として保持できる能力』です。

 

上方の股関節の動きに対抗して、骨盤、体幹の回旋による代償がなく保持できる能力は側方安定性を高めるために必須の能力です。

 

評価としては、上方下肢の股関節外転位をさらに屈曲位や伸展位などで行うことで、下方の股関節への抵抗も異なり、様々なシチュエーションでの保持能力を評価することができます。

 

この土台となる股関節の保持能力として、外側の中殿筋の活動はもとより、内転筋の遠心性の収縮腸腰筋の求心性の収縮が必要になります。

 

フロントランジやサイドランジで側方への不安定性をある選手は、この側臥位で上方下肢の股関節を外転位とした段階で、下方の股関節は屈曲、内転、内旋位となり前方へつぶれるようになってしまうか、逆に外転、外旋位となり後方へ崩れ体幹の回旋により代償する傾向が見られます。

 

当然、上方下肢の外転位保持も十分に行えず、外力に抵抗することができなくなります。

 

これを足底が接地した環境に置き換えると、股関節を正中位に保つことができず、股関節は内旋、又は外旋位での支持となり、足部や膝にかかる負担が大きくなることが想定されます。

 

またこれらが下行性の運動連鎖のみならず、上行性の運動連鎖として脊柱の過伸展や頸部・上肢の努力性を誘発し、腰痛や肩こりなどにも影響することも多く目にします。

 

臨床や現場においても、支持脚の問題が改善されることで、上方の下肢の保持能力が向上することは多く経験しています。

 

同じ評価する動作や姿勢であっても、着眼点をどこにおき、その動作を見る目的をしっかりもって評価し、アプローチに繋げていくことが重要かと思います。

 

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。