『痙攣の原因 〜精神面からの影響を考える〜』

 

 

今回は、選手の精神面からの影響についてお話ししていきたいと思います。

 

選手がトレーニングや試合をしている際の精神状態はどういった状況でしょうか?

育成年代の選手の多くは

「一生懸命やる」、「力を抜かない」、「諦めない」などと

どちらかと言えば力むような精神状態となっている選手が見受けられます。

 

 

もちろん、一生懸命に力を抜かず

最後まで諦めずにやりきることはスポーツに限らず

どんな場面でも大事なことであり、自分もそういった教育を受けてきました。

 

ちょっと違った視点からみるとこういった状態は、自律神経で言えば

交感神経優位な状況であると言えます。

 

スポーツパフォーマンスを発揮する際には

アドレナリンが分泌され、交感神経が優位に働くことによって

血圧や心拍数を上げ、胃腸や腎臓などの内蔵や皮膚の血流量を抑え

筋肉により血流を提供できるようにしています。

 

 

また、器官を拡張して肺に酸素の取り込みを促しており

肝臓からの糖の分解や脂肪細胞の代謝機能を高め

運動に必要なエネルギーの発生を促しております。

 

 

スポーツの場面では、特にみられやすい光景ですが

選手は様々な過剰なストレスの下におかれることが多いため

交感神経が常に優位の状態にあり

その一方で交感神経と逆の作用をもつ副交感神経が優位になる状態が少ないと言えます。

 

 

試合中に大声を上げたり、感情的になってしまうとまさにこの状況です。

 

 

この交感神経優位の状況では、筋肉に力が入った状態のため

力としては出せますが、この状態が続くことで

筋疲労→硬結部位ができ伸張性低下→筋痙攣や肉離れの原因となる

一途をたどってしまいます。

 

 

これがトレーニングや試合中に痙攣が起きる原因の一つにもなってしまい

パフォーマンス低下を招いてしまいます。

 

 

逆にアセチルコリンが分泌され副交感神経が優位に働くと

血圧や心拍数を下げ、内蔵の血液の提供を増やし、消化器官の運動を高めることとなり

消耗しした身体を回復、エネルギーの蓄積を促したりします。

 

しかし、副交感神経が優位過ぎると、身体は休息の状態となり

高いパフォーマンスの維持は難しくなります。

 

そのため、自立神経は交感神経、副交感神経どちらかに偏り過ぎずに

バランス良く働くことが求められます。

 

 

言い換えればどちらかが優位となってもバランスが良い状態に戻せたり

反対の神経を優位にすることができたり、幅広く変化できること

高いパフォーマンスを維持し、発揮することができると言えます。

 

 

トレーニングや試合前、試合に帯同していれば直前など様々な場面で

トレーナーは選手に接する機会があります。

その際に、選手の様々な精神状態に敏感に気づき

行動できるかが帯同するトレーナーには重要な要素の一つとなってきます。