今回は、怪我からの復帰の際の重要な要素となる感覚についてお話しさせて頂きます。

 
 

外傷や様々なスポーツ障害において、回復までの時間や現状ではどのくらい動けるのかを問われる場合があるかと思います。

 
 

もちろん早期に復帰でき、選手の最大のパフォーマンスを引き出せるかが、現場に出ているトレーナー全てに共通して求められるかと思います

 
 

その評価としては可動域や筋出力、基本動作や様々なパフォーマンステストなどで、その選手の状態を把握していく必要があります。

 
 

ただ、この段階で重要な要素として、その動き自体が選手自身が思っている動き実際のパフォーマンスとして現れている状態ズレがないかということがあります。

 
 

具体的には、サッカーやラグビー、バスケなど多くのスポーツで多いとされる足関節捻挫では、多くは足関節の過剰な内反、底屈を強制され炎症症状として損傷部位の腫脹、その後に筋・腱の収縮力の低下、収縮速度の遅延が起きるとされています。

 
 

これらの要素の一つとして、筋肉や腱からの感覚フィードバックが低下すること」が挙げられます。

 
 

人が視覚を伴わない状況下で、様々な動作を行うことができるのは空間における四肢や体幹の位置を適切に認識しているからであり、これらは筋や靭帯、あるいは関節包、皮膚などに存在する受容器からの情報に基づいています。

 
 

捻挫により腫れしまうと、その受容器が働かなくなり可動域や筋力が上がってきても、選手の認識と実際の状態にズレが生じてしまいます。

 
 

ズレが生じた状況下では、視覚代償に頼ってしまったり、コンタクトの際などに再受傷する危険性があることに加え、選手のもっているパフォーマンスが最大限に発揮できません。

 
 

また、隣接する膝関節や上位の股関節−骨盤、体幹による代償を引き起こし、新たな障害を引き起こす原因ともなってしまいます。

 
 

筋紡錘は、210本の錘内筋線維と感覚・運動神経線維から構成されており、錘外筋聖地と並列に位置し筋の長さや、長さの変化速度に関する情報を感知しています。

 
 

一方、腱紡錘は線維性の莢に包まれた多数の腱束より構成され、骨格筋の腱部への移行部に多く存在し筋線維と直列に位置し筋の張力を感知しています。

 
 

どちらも、体性感覚を構成するための非常に重要な要素であり、これらの情報が誤って感知してしまうことで選手の動きと感覚のズレを引き起こしてしまいます。

 
 

実際の復帰までのトレーニングとして、Bosuクッションなどを利用したバランストレーニングが有効と言われており、それに加えて私は、

Star Excursion Balance Testを応用したバランストレーニングなども行っています。

 
 

様々方向への重心移動に伴う姿勢制御、またdual task状況下でのトレーニングが競技復帰する際のトレーニングには必要だと考えます。

 
 
とめると、

まず受傷時に腫脹をできる限りさせない

腫脹が起きてしまっても早期に改善させ荷重ができる環境とする
 
またactiveに動かせる状態とする。
→できる限り免荷期間を少なくし筋紡錘、腱紡錘に適刺激が入る状態にする。
 

バランス感覚を考慮しながらのトレーニング、dual taskでのトレーニングを取り入れていく

 
 

靭帯や筋の損傷具合はリスク管理として必要ですが、可能な限り足を地面につけていくということが必要だと考えます。

 

 

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。