前回は、感覚は一定の刺激を受け続けることで順応し、受容器の感度が低下することでパフォーマンスの低下にも関与するというお話をさせて頂きました。

 

今回は、感覚と動作の安定性の見方について発進させて頂きたいと思います。

 

RIOSでは、既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、作をしっかり評価し、片脚立位やランジなどでの崩れや安定を他の評価と絡めて考えていくことを非常に重要視しています。

 

どの動作でもそうですが、安定と不安定の定義をしっかり考えているでしょうか。

 

安定の定義としては「物事が落ち着いており、激しい変動がないこと。変化を与えてももとの状態とのズレがわずかな範囲に止められること」とされています。

 

実際の評価場面では、多くはまず静的な状態での評価となりますが、パフォーマンスに繋げるためには動的な評価も必要となります。

 

例として選手のランジ動作で、抵抗に耐えうるように足部を回内させ、下腿−大腿部を内旋させ大腿骨頭を求心位に保とうとする反応をする場合があります。

(特に中高生において、筋出力のバランスが崩れている選手に多い印象です。)

 

確かに、構造的な安定を保とうとすると内側からの抵抗には耐えられる場合がありますが、多くの場合は、支持側に骨盤を変位させ、骨頭に対して腸骨を前傾させ股関節内転位として安定を図ろうとしています。

内観としても力が入っている、抵抗に耐えられるといった誤った感覚が入力されやすいと言えます

 

重要なのは、その動きが果たしてパフォーマンスに繋がるのかどうということです。

 

股関節を屈曲・内転・内旋での保持するためであれば別ですが、多くのスポーツ動作はこのランジ動作後に対側でのステップや切り返し、ボールなどを使う競技であればこの状態での運動性を求められます

 

姿勢制御がメインではなく、その姿勢保持+αが求められます。

 

そのため、評価の際には、働くべき内転筋や外側の大腿筋膜張筋の協調、大腿四頭筋やハムストリングスの協調などができているかはもちろんですが、次の動きに移行するための準備ができているかどうかも見極めなければなりません。また、力が入っている感覚と動きに整合性があるのかどうかも判別しなければなりません。

 

上述した姿勢制御をする場合には股関節や下腿の回旋の可動域制限が生じやすく、

中殿筋−大腿筋膜張筋ハムストリングスの滑走不全も呈しやすいことが臨床上考えられます。

 

単に力が入っているだけでは、静的な姿勢制御に依存し次の動きだしや他のTaskへの注意も散漫になりやすくパフォーマンスに繋がりません。

 

前回の解剖学的・運動学的に問題がないか、機械的ストレスとなっていないかと評価とともに、単に静的な評価ではなく動作、パフォーマンスを考えた評価ができているのかを今一度考える必要があるかと思います。

 

次回は、不安定性について発進していきたいと思います。

 
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。