前回は、足部における立方骨の重要性についてお話させていただきました。

立方骨は外側縦アーチの要であり、足部を診ていくうえで重要な位置となります。横アーチを担う内在筋の付着部でもあるため、ここのマルアライメントは上記の筋の作用の効率も悪くしてしまうと考えています。

 

今回は、後脛骨筋の機能についてお話させていただきます。

後脛骨筋も前回の立方骨同様、アーチの形成に重要な役割を果たしています。

 

後脛骨筋は脛骨後面より起始し、内果の後方を通り、内果最下端部で前方に方向転換し舟状骨、内・中間・外側楔状骨、2-4中足骨底、立方骨と足底へ広く付着しています。足関節の底屈、足部の回外・内転に作用し、舟状骨・内側楔状骨を引き上げ、内側縦アーチの保持横アーチの保持の作用を担っています。

 

 

また、下腿には前方・側方・浅後方・深後方の4つの区画(コンパートメント)があり、後脛骨筋は長趾屈筋・長母趾屈筋とともに、深後方のコンパートメントを構成します。これらはヒラメ筋の下となるため、下腿三頭筋の筋スパズム等で筋の内圧があがると、後脛骨筋は圧迫のストレスを受けやすくなります

 

 

加えて、後脛骨筋は内果下端、屈筋支帯を走行しますが、屈筋支帯の中でも長趾屈筋・長母趾屈筋よりも前方を走行します。つまり、踵骨の外反が大きくなることで、前方にある後脛骨筋は圧迫を受けやすくなります。また、この周囲は虚血領域でもあるため、荷重や歩行により内果から繰り返しの負荷を受けやすく、損傷すると治癒しにくいとされています。

 

 

これらの圧迫ストレスは位置関係上、後脛骨筋のアプローチのみではストレスを減らしにくい環境であるため、機能改善を図るためには、後脛骨筋のみではなく、隣接する部位の評価・介入が自ずと必要になってくると思います。

 

 

次回は、後脛骨筋の評価・アプローチについてお話させていただきます。

また、詳しい方法は、RIOS運動器疾患別セミナーの足部機能障害に対する評価・アプローチセミナー」でお伝えしていきます。

 

興味のある方はぜひ、ご参加ください。

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。