前回は距骨下関節についてお話しさせていただきました。

距骨下関節は三平面の動きがあり、わずかな動きですが、足部の機能に重要な要素を持つことをお話しさせていただきました

前々回、前回と距腿関節、距骨下関節と後足部の関節機能について書かせていただきました。

そこで、今回は後足部の筋の安定性を見るうえで重要なクロスサポートメカニズムについて書かせていただきます。

クロスサポートメカニズムとは、

腓骨筋と後脛骨筋の交差部分で足関節底屈時の安定性を得るという機能です。

長腓骨筋の走行は、腓骨頭、腓骨外側上部2/3より起始し、長腓骨筋腱溝を下り、足底へまわり、内側楔状骨足底面、第1中足骨底に付着します。足関節底屈、足部の回内に作用します。また第1列の内転を制動し、横アーチを保持します。

後脛骨筋の走行は、下腿骨間膜、脛・腓骨の骨間膜側より起始し、舟状骨粗面、内側・中間・外側楔状骨、第2-4中足骨底に付着ます。足関節を底屈、足部の回外・内転に作用し、舟状骨・内側楔状骨を上方へと引き上げ、内側縦アーチを保持します。

これより、筋停止部分にて交差します。

長腓骨筋は足根骨に外転力を働かせ、後脛骨筋の収縮は内転力を働かせ第1列を固定します。
これら2つの筋の同時収縮で足根骨の内外側圧迫により水平固定します。

後脛骨筋の内転力は、長腓骨筋による外転力よりも強力で、足根骨を軽度外転に導く短腓骨筋の補助が必要になります。この腓骨筋の協同活動で足根骨外転力を生み、後脛骨筋による内転力と等しくなります。

私は、歩行時のTerminal Stanceにおける評価としてCalf raiseを行います。
前述した距腿関節、距骨下関節の可動域、腓骨筋、後脛骨筋の筋出力を確認したうえで、Calf raise動作にて互いに協調的に働くかを確認します。

距骨下関節が軽度回外位あるとき、第1列基部は立方骨よりも高位にあり、長腓骨筋腱は第1列軸にほぼ垂直位になるため、強い底屈を生みます。

距骨下関節が回外にあることで、ショパール関節はロックされ、足部の剛性が高まり、前足部は安定したテコとなり、Fore foot rockerがサポートされます。この安定性が、Calf raise時に中足骨頭方向へ荷重を効果的に伝わるために重要となります。これにより強い蹴り出し、推進力が可能となります。

下腿三頭筋を効率的に働かせ、より推進力を高めるためには、腓骨筋、後脛骨筋の協同した相互的な作用が必要であると考えます。

足部の関節の動きは、歩行時に重要な機能となります。
特に後足部のアライメントの変化により、前足部の機能に大きく影響します。
障害予防に向け、後足部の安定性を評価することは重要な要素と考えます。

RIOSのセミナーのベーシックでは動作分析により、筋出力・関節可動域の評価を進め、治療部位の特定をし、アプローチを行っています。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。