今回は上部頚椎と眼球運動の連動についてお話させていただきます

 
 

頚部の運動パターンは上部頚椎から下部頚椎へ順に動くことや上部頚椎の環軸関節で回旋運動の約50を担うことなど上部頚椎の可動性はとても重要と考えます。

 

 

上部頚椎の回旋は軸椎(C2)の歯突起を軸に環椎(C1が回旋します。

 

環椎の形状は円形ではなく楕円形(前後径より横径が大きい)となっています。

 

そのため、例えば環椎が右回旋する場合、右の横突起は後方への横突起は前方へ動くことになります。

 

 

この横突起の後方への動きは主に後頭下筋群の下頭斜筋横突起の前方への動きは

前頭直筋外側頭直筋の作用と言われています。

 

これらの筋は眼球運動と連動しており、両側の眼球を右に向けたとき、右眼球には右下頭斜筋

が連動し、左眼球には左前頭直筋、左外側頭直筋が連動します。

 

つまり、両側の眼球を右に向けることで環椎の右回旋を促通することができます。

 

 

この眼球運動の評価として、左右の黒目が目頭(鼻側)と目尻(耳側)に隠れる大きさを比較

する方法があります。

 

これにより環椎横突起の後方への回旋が不十分なのか、前方への回旋が不十分なのかを評価

します。

 

例えば、両側の眼球を右に向けたとき、右の眼球は目尻に半分隠れる。しかし、左の眼球は

目頭に1/3か隠れない。この場合、左の眼球運動が不十分であることがわかります。

 

つまり、環椎右回旋時の左横突起の前方移動が十分でないことが考えられます。

 

 

アプローチ方法は、動きの大きい側の眼球を手で隠し、片眼の状態で眼球運動を繰り返します。

 

例えば、左眼球の右方向への動きが小さい場合は右眼球を手で隠し、左眼球の右方向への動き

を反復します。

 

左前頭直筋、左外側頭直筋が促通され眼球の動きの改善とともに頚部の右回旋の可動域が改善

してきます。

 

 

眼球運動は日常の中で絶え間なく行われています。

 

この眼球運動と上部頚椎は深く関連しているため、上部頚椎の評価、治療には眼球運動

を取り入れるとより効果が期待できます。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。