前回は、過度の距骨下回内が及ぼす上位への影響についてお話させていただきました。過度の回内では足部をはじめ動作に効率的には働かず、衝撃吸収から推進力につながりにくいといえます。

 

 

そこで、今回はスピードを上げるための足部機能についてお話させていただきます。

 

私は、スピードを上げるための足部の条件として、効率的に推進力を上げることが必須と捉えています。
効率よく足部を機能させ、推進力を上げるためには、足部を「バネ」と「クッション」という相反する機能を兼ね備えることが条件と考えています。

 

 

足部のバネとしての機能とは、荷重により、挙上したアーチがバネのように働き、蹴り出しの推進力になります。つまり、ウインドラス機構となります。

 

 

ウインドラス機構は、足趾の伸展により、足底腱膜が巻き上げられてアーチが挙上し剛性が高まるシステムです。剛性が高まることにより、足底腱膜の張力によって蹴り出しがスムーズに起こります。

 

 

足のクッション機能は、荷重により距骨が下方に押し下げられ、足底腱膜が伸ばされることで衝撃吸収を行うシステムです。つまり、トラス機構となります。

 

足部に荷重が加わると、荷重を緩衝する必要があります。トラス機構とは、荷重によって足部のアーチの弾性(荷重への抵抗力)により衝撃を吸収する(クッション)システムです。

 

 では、ウインドラス、トラス機構が効果的に働くためにはどうすればよいのでしょうか。
ウインドラス、トラス機構が効果的に働くためにはどちらも足底腱膜の緊張状態が重要となります。そこで、私は、足底で床に接地する外側アーチ、第5列の機能が重要であると捉えています。

 

 

外側アーチを構成する第5列の中枢には立方骨があります。

立方骨の可動性の低下やマルアライメントがあることで、中枢部分の不安定な状態を招き、外側アーチの支持性にも影響が出てくることは想像ができるかと思います。

 

 

5列の機能を見る上で、外側アーチの形成に重要な機能として以下のことをチェックしています。(後足部についてはここでは割愛させていただきますが、評価を行った上で第5列の機能を見ています。)

①立方骨のアライメント

②腓骨筋の筋機能(筋出力、可動性)

③内在筋の筋機能(小趾外転筋、短小趾屈筋)

 

今後、アプローチについてもお話ししていきます。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。